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ハンググライダーと旅の記録

 

Hang Gliding Japan

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Posted on 18:14:06 «Edit»
2013
01/31
Thu
Category:World Championships

2013世界選手権回想録 その11 Day8 Task7 

1月14日
北西に249kmのストレートゴール。
task7

これで6日連続の競技。
ルールブックでは、翌日をレストデイにすることができる、とあるが、アメリカ人の競技委員長は続けたい意向のようだ。
「どうしてもレストデイにしたい選手は手を挙げろ」というような聞き方をしている。
「手を挙げるのは選手だけだ、チームリーダーは数えない」ということも言う。
何故こうも挑発的なのか、意味がわからない。


とにかく競技は始まった。
選手達は毎日、過酷な気象条件にも音を上げず淡々と準備を進めている。








パドックが渋く、テイクオフのサポートをしていると出遅れる。
しかも追い風ストレートなので、車で追っても追ってもグライダーにはなかなか追いつけない。

130km前後で選手2人が降りたという連絡が来た頃、ようやく私も同じ辺り。
この2人はみっちゃん号に任せて、さらに北上。

170kmほどのあたりで太田君がランディング。
トノヤンも低いと言っているようだが詳細不明。

農場の柵を二つほど通って、太田君を回収。
周囲が森林なので、昼間からカンガルーが次々飛び出してきて危なっかしい。
羊の群れも曲者。まっすぐ道路上を逃げていくので、いつまでも勧めない。横にくれないかな。。。


次に、氏家さんが農場に降りているという連絡。
農場主に電話をかわってもらい、詳細を聞くと、降りた場所は道から離れているので、大きな道まで送ってあげる、そこでまた座標を送るようにする、という話。いつもながら、オーストラリアは親切な人が多くて嬉しくなる。

道路の情報ももらえたので、それほど迷わずに無事回収。
午後9時、ちょうど日が暮れた頃。
幹線道路に出て、町に行けば夕食にありつけるかと思いきや、店は全て閉まっている。
次に使えそうな町は150kmほど先。そこまで行けばガソリン屋があるだろうし、ガソリン屋ならば軽食くらいは置いているだろう。

急ぎたいのはやまやまなのだが、夜中はカンガルーが出没するので、あまり飛ばしていると轢いてしまう。
動物を轢きたくないというだけでなく、カンガルーを轢いてしまうと車も無事ではすまないのだ。こんなところで車を壊して途方に暮れるのは嫌だ。

連日の回収で疲れがたまっているところに、スピードを抑えた運転を強いられるので、眠くなってくる。
これはまずい。
と思っていると、イタリアチームの車が追いついてきて、あっさり抜いていった。
カンガルーが怖くないのか、と思いつつ、「チャンス!!!」見逃すわけにはいかない。
アクセルを踏み込みイタリア車の背後にくっつく。
悪いが、盾になってもらおう。

イタリアのチームリーダー、フラビオとは毎年顔を合わせているので、すっかり友達になっている。
時速115kmで道路の真ん中をかっ飛ばすフラビオとのカーチェイス。
眠気は一気に吹き飛んだ。
お互い、ハングパイロットでありながら、選手のサポートに明け暮れる毎日。
今、こうしてフラビオと、同じ立場で、選手と機体を満載して、共に車を走らせている。
私の車の中の選手達は寝ている。おそらくイタリアの選手も寝ているだろう。

夜中のハイウェイで、我々の競技をしている、という気持ちがする。
きっと彼も同じ気持ちだったのではないかと思う。

我々は途中の町のガソリン屋でケバブとカップ麺を食べて本部に帰着。
とっくに日付は変わって12時半頃。

そこでまたもや問題発生。
前日のタスク6で、Dubboの飛行場の管制圏に入っていた選手が大幅な減点を受けているのだ。
減点になったのは、この日の夕方に出された抗議文が発端で、抗議を出した選手は「私は管制圏に入らないように注意しながら降りる場所を探した。管制圏に入った選手はしかるべく減点されるべきである」というもの。

居合わせた各国チームリーダー、これを読んで憤慨する。
これを貼りだしてあったのが、掲示板の右下隅の目立たないところだったことも、疑念を増幅させた。
「こっそりと減点を発表して、誰も気付かないうちに期限切れで確定するつもりではないか?」

チームリーダー同士で緊急会議。
皆で頭をひねって抗議文の文案を作り出す。
1.競技選手が飛行している時間に減点の通知が発表されたのでは、それに対する抗議ができない。
2.管制空域に入らざるを得なかったのは、時速60kmを超える強風の中、安全を確保するためであった。
3.安全に降りるためにやむを得ず管制空域に入った選手にペナルティを課すのならば、このタスクは無効とすべきである。

誰かが競技委員長を呼び出して説明したが、こんな時間に叩き起こされたせいもあってか不機嫌そのもので、我々を口汚く罵って去っていった。

我々は翌朝8時半に再び集まって対策を練ることにした。
これは、寝る時間はないな。
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