ハンググライダーと旅の記録

 

Hang Gliding Japan

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02月の記事一覧
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Posted on 22:16:15 «Edit»
2013
02/06
Wed
Category:World Championships

2013世界選手権回想録 その15 閉会式 

最終日の競技を終えて、優勝はマンフレット・ルーマー!
3連覇から10年あけての4度目の世界選手権優勝、本当にこの人は凄い。
アレックスは3連覇をかけて最後まで競り合ったが2位。この人は技術も高いが、ミスをしないで確実にポイントを積み上げてくるという印象だ。


チーム優勝はイタリア

毎回のように優勝しているのは、代表選手のレベルの高さだけでなく、チームリーダーやサポートスタッフの組織力が上手くかみ合っていることも大きいと思う。

そのイタリアのチームリーダー、フラビオとは毎回ユニフォームを交換している。
今回も、表彰式の前に「大事なこと、忘れてないだろうな」と声をかけられた。
いわく、「おまえとユニフォームを交換するようになってから毎回優勝している。だから今回も頼むよ」
イタリアのユニフォームは格好いいので大歓迎だし、優勝チームにあやかりたいので、喜んで交換。



さて、閉会式も終わって、機体を日本に送り返すためにショートパックして梱包



大会中は忙しすぎてフォーブスの町を歩くこともなかったので、夕食のついでに散歩。
きれいな町だったのだと初めて気付いた。

これが何だかわかる人はオーストラリア通



その後、シドニーに移動し、月曜日に運送業者の倉庫が開くまで滞在。
留学中の福富の家に泊めてもらい、現地で働いている野間と飲みに行ったりして、嵐のような日々からクールダウンすることができた。

オペラハウスにハーバーブリッジ(遠くから見ただけ)


中華街


iPot? こういうセンスに反応してしまう・・・




さて、日本代表のサポートをするようになって10年になるが、今回ほど大変な大会は初めてだった。
現地のインフラの貧弱さが想像を超えていて、携帯電話はつながらないし、インターネットもまともに使えなかった。道路事情も悪く、農場に降りた選手を回収するのに大変な時間がかかった。
大会運営側の考え方もヨーロッパとはだいぶ違うようで、ハングの技術だけでなくタフさの競争という面も重視していた。回収を終えて帰着する頃には日付が変わっていることが普通だったし、タスクも距離重視で行きっぱなしのものが多かった。
世界選手権の他にも地元で大きなイベントが開催されていたため、大会本部近くに宿が取れなかったのも大きい。我々がようやく確保した宿は、本部から30kmも離れた場所にあり、毎日往復1時間かかったことで体力を余分に消耗したことは否めない。プレ大会に出場したチームは、昨年のうちに宿を予約していたという。我々は、大会が始まるはるか前に、すでに出遅れていたのだ。

世界選手権で好成績を収めるには、もっと組織的な準備が必要だということを痛感した。
このあたりのことは、また機会を改めて書こうと思う。


日本代表、成績は目標通りとは行きませんでしたが、力を出し切りました!
皆さん、応援ありがとうございました。
この大会で得た経験は、今後あらゆる機会を通じて皆さんにお伝えしていきます。
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Posted on 20:26:41 «Edit»
2013
02/01
Fri
Category:World Championships

2013世界選手権回想録 その14 Day11 Task10 

1月17日 競技最終日
117km北上して戻ってくるタスク。
帰りにもう一つターンポイントが追加されている理由は、コースの東側にあるParkes飛行場の管制圏に入らないようにするため。
IMG_2150.jpg

今日はなぜかパドックのスタッフが全員仮装。






うーん、オージーのセンスはよくわからない。


入口の兄ちゃんたちはますます図に乗っている。



タグパイロットも仮装。


パドックではいつものようにダストデビルがバンバン発生。


濱里号には例によって先発して先頭グループを追うよう指示し、私は選手を送り出してから出発、折返し点の手前で見張る。

選手達の進捗を見るのにちょうど良い場所を見つけると、他国ドライバーも同じ場所に陣取っていたりする。

同じことをしていると、同じような場所に目を付けるようになるわけだ。


日本チーム選手は、折返しまでは順調だったが、先頭集団からはだいぶ遅れてしまったようだ。
第2ターンポイント付近にバラバラと降りてしまう。


全体では42人がゴール。
日本チームは残念ながらゴール無し。
さすがに体力を使い果たしたという印象だ。
皆、本当に最後まで力を尽くして頑張ったと思う。
最終日まで全員無事に飛べて本当に良かった。


優勝の行方は、マンフレットが逃げ切ったか、アレックスがまくったか。それとも他の選手か。
ウェブ上でもなかなか発表せず、どうやら翌日の表彰式まで公表しない方針のようだ。
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Posted on 20:11:48 «Edit»
2013
02/01
Fri
Category:World Championships

2013世界選手権回想録 その13 Day10 Task9 

1月16日

FAI審判員の判定は、すべて「却下」
その理由は、
・あの状況下でも飛行禁止空域に入らずに降りている選手もいること
・ペナルティを受けても抗議していない選手がいること
理由になっていない。とても納得できない。
しかし、却下されてしまった以上は、また別の方法を考えなければなるまい。

競技は続く。
毎日大量ゴールで、タスクが簡単すぎると言われたとか何とかで、難しいタスクが設定される。
総距離270km、しかも行きっ放しではなくフォーブスに戻ってくるタスク。これは厳しい。
task9

救いは雲がしっかりできる気象条件になったこと。


選手全員を送り出して、スタッフもほっと一息。

100人以上の選手をエアトーで送り出す側も、毎日大変な思いをしているはずだ。


回収車の手はずは、第1ターンポイントに濱里号、私は第2ターンポイントに直接向かう。みっちゃん号は最終ターンポイント付近で待機。

雲の列を見上げながら、ひたすら走る。
舗装道路も、ダートロードも。


こんな道を走るのも、あと2日だけだと思うと、夏休みが終わってしまう時のような気持ちになる。

時々、道路沿いの木が黒焦げになっている場所を通る。

これは山火事のせい。今年は特に暑く乾燥しているので、至る所で火事が起きている。

第2ターンポイントで、先頭集団を発見。

中層の雲が張ってきて、渋くなるかも知れないと思っていたが、集団の力はやはり凄い。
40機ほどがきれいなガーグルを作って、サッと上げてサッと走って行く。

ここから先は積雲が消えてブルーに。
集団からはぐれると極端に難しくなりそうだ。

日本チームはやや遅れている。
第2集団以降の群れに混じって、散発的に飛んでくる。

第3ターンポイント方向へは良い道がないので、早めに見切って第2ターンポイントを離れる。

私が第3ターンポイントに着く頃になると、さすがにサーマルが売り切れた印象になった。
太陽は傾き、風は穏やか。対流をあまり感じない。

日本勢は第4ターンポイント前後に相次いでランディングしてしまい、ゴール者はゼロ。
全体では17人がゴール。
首位にいたマンフレット・ルーマーが5kmショート!
優勝の行方は一気にわからなくなった。
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Posted on 19:19:21 «Edit»
2013
02/01
Fri
Category:World Championships

2013世界選手権回想録 その12 Day9 Task8 

1月15日

タスクストップから飛行禁止空域による減点の問題を話し合うため、朝早くに私だけ出動する。
ただでさえ寝不足の上に、判定の不条理に憤り、また、抗議する内容を英語で考えていたのでなかなか寝つけず、体力は限界。これではいかんと、壮行会でさやかにもらったリゲインと、出発直前にほむらさんにもらったコーヒーを飲んで気合いを入れる。

2人とも、ありがとう!!

各国チームリーダーと昨夜作った抗議文を仕上げて、連名でFAI審判員に提出。
しかし、「抗議は1選手・1国ごとに供託金を添えて提出するように」という。
これは時間稼ぎだな、という印象だが、受理されなくても困るので、チームの共益費から50ドルを拠出して、改めて抗議文を提出する。


タスクは通常通り発表された。
「ドライバーのレストデイ」だそうで、フォーブスから南方向に行って帰ってくるトライアングルタスク。
task8.jpg

私は体調不完全で運転に差し障りがあるので、第1ターンポイントまでは行くが、その先は濱里号に任せて、ゴールへの最終レグで待ちかまえることにする。

いつものようにテイクオフを見守ってから出発。
すんなりと出発できたので、先頭集団が来る前に第1ターンポイントに到着。
しばらく待っていると、40機以上の大群が迫ってきた。

(写真をクリックすると拡大します。無数のハンググライダーが見えますか?)
gaggle1 gaggle2 
集団の力は大したもので、横に広がって一斉に走り、より良いサーマルを見つけた選手の周りに一斉に集まるので、全員が強いサーマルで上げることができる。
集団から後れた選手は、独力でサーマルを探さざるを得なくなるので、進み方が極端に遅くなる。
そして、最終的には時間切れでゴールにたどり着くことさえできなくなるのだ。


日本チームの大半が第1ターンポイントを過ぎたのを確認すると、第2ターンポイント付近は濱里号に任せて、私は最終レグの真ん中あたりへのショートカットする。

ここ数日、道路にやけに黒っぽい部分があるので気になって降りてみると、やはりアスファルトが溶けていた。


靴底に粘り着くアスファルト。どんだけ暑いんじゃ!



第3レグで待っていると、日本チームは順調にゴールに向かっていく。
しかし、ちーちゃんだけが降りてしまう。
残念! しかし、毎日平均100km以上は飛んでいるのだ。
この大会を通じて、相当に技量を上げているのは間違いない。

さて、メールで送られてきた座標に向かうと、機体のそばに大きな黒い物が??
まずい。
巨大な雄牛が機体をベロベロなめているではないか。
雄牛を怒らせるとタダでは済まないので、一瞬緊張が走る。


本人は?!
よかった、離れた場所にいる。

ちーちゃんを車に収容して、さてどうやって機体を回収しようかと思案するが、相手が人間だろうと牛だろうと同じことだ。事情を話して見逃してもらうしかなさそうだ。


「やあやあ、こんにちは。驚かせてすまない。機体を片付けるので、ちょっとの間、おとなしくしててもらえないかな。この機体、この人のものなんだよ・・・」

車のエンジンはかけたまま、ドアは開けたまま、いざという時には車に駈け込んで逃げられるように。

バテンを抜いて、そのまま車に入れる。
・・・牛は動かない。

ハーネスやチップカウルもそのまま車に。
・・・牛は不思議そうに見ているだけ。
どうやら大丈夫だ。

機体も最低限のベルトを巻いてケースをかぶせ、キャリアーに載せて、タイダウンベルトも2本だけ、落ちない程度にかけるだけ。
そっと車に乗り込み、発進。柵を閉めて一安心。



日本チームの男性陣は6人全員ゴール。
ちーちゃんの機体はランディングで小破していたが、板さんと太田君が修理して翌日から飛べるようになった。

色々とあったが、平和に終わった1日だった。
あと2本、無事に飛べますように。
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