ハンググライダーと旅の記録

 

Hang Gliding Japan

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03月の記事一覧
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Posted on 21:43:29 «Edit»
2010
03/28
Sun
Category:Hang Glider

Safety towing system 

ハンググライダー普及委員会の研修会で、琵琶湖畔の荒神山に行ってきました。

初日は雨のため、公民館で会議と講義。
ビデオを見ながら、より簡単にハングを教える方法を教わりました。

2日目、3日目、天気が回復したので実技。
スクータートーイングの新たな試みを教えてもらいました。
初心者でもサポートなしで浮遊できてしまう仕掛け。

ハングはある程度できるようになってくると楽しいのですが、一番最初に「ホールド」や「グラハン」という難しいことを覚えなければならないのが欠点であると、常々思っていました。
今回教わったやり方ならば、1日体験の人でもいきなり浮いてしまうので、ハングの「敷居の高さ」がかなり軽減できそうです。

ただし、ウィンチのオペレーターは高度に熟練している必要があります。
幸い、OPAのほろたさんとかつらさんもこの方式に興味を示していましたので、近々共同で練習することになりました。

新しい講習のやり方や、機材の設定の詳細やノウハウまですべて公開してくださった京都ハングの坂本さんと、委員会に紹介していただいたバーズアイビューの鈴木夫妻に、本当に感謝しています。
私の目指す「ハングの敷居を低くする」事業の展望が、大きく開けました。
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Posted on 17:10:26 «Edit»
2010
03/24
Wed
Category:Hang Glider

Japan National Championships in Mt. Itajiki - Day5 - Final Task 

好条件が期待できたので、105kmタスクをセット
板敷→烏山手前→小山→桜川滑空場
宇都宮管制圏を避けるため、小山の手前と後に第2・第3ターンポイントを設定。

私は朝から体調が悪く、会う人会う人に「顔色悪いよ」と言われる。

飛ぼうか、やめようか。
・・・
山に上がってから決めよう
・・・
機体を組んでから決めよう
・・・
タスクを設定してから決めよう
・・・
ゲートオープンする頃には少し元気になってきたので、飛ぶことにする。

飛んでしまえば体調のことは忘れてしまうが、
板敷上空で上げ遅れる。
おかしいな、いつものように上がらない。
みんな発射してしまった。
ようやく私も発射するが、高峰の先、雨巻山でもがき、アキやリジッドのY本さんとなんとか上げて進むが、茂木の手前でどうにも上がらなくなりランディング。
やはり体調が悪いときは飛ぶべきではない。

本部に報告し、家に帰ると38.6度の高熱で、閉会式にも出られず寝込んでしまいました。

今回の大会はいいところなしで、反省することが沢山でてきました。
基本的には、「普段している以上のことはできない」ということです。
人と競争する気持ちが先走りすぎ、気象条件を謙虚に分析して自分らしいフライトをすることができませんでした。
ヨーロッパ修行に行く前に、立ち止まって自分を見つめ直すことにします。


大会スタッフの皆さん、一緒に飛んでくれた選手・ダミーの皆さん、ありがとうございました。
天気予報の悪さに反して4本も飛べて、良い大会になりました。
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体調悪かったの? 一緒に回してたときは結構いい上がりしてたよ。
もっと前に飛んでった人たちは楽勝で茂木を超えたみたいだけど、我々の時間帯はすっかりダメだったね。
それともルートが悪かった?
私は体調のせいではないことだけは確かです。
  by Yもと
 Re: タイトルなし
あの時は雨巻で降りそうになって必死でした。
最後は置き去りにされちゃったじゃないですか~。
板敷を出る前も、瞬間的には上げられるのですが、集中力が続かず、途中で何度もサーマルを見失って、出遅れたのでした。
  by kitano masahiro
Posted on 16:51:45 «Edit»
2010
03/24
Wed
深夜から朝まで大嵐。
我が家の犬も恐れをなして脱走(隣家に逃げていました)。

とても飛べる状況ではないので、クリスチャンにセミナーをお願いしました。

龍門での話と重なることもありましたが、

 イタリアのチームリーダーが開発しているトラッキングシステム
 機体の安全と定期点検
 正しいチューニング
 成功しているスクール
 今飛んでいる人にも、飛んでいない人にも伝えたい、印象的なフライト

こんな話をしてくれました。


トラッキングシステム
これは携帯電話の通話網を利用して、飛行中のパイロットの位置をサーバー向けに発信するシステムで、今年8月のプレ世界選手権でも試行的に使う予定。 
今のところ15分おき程度でしか発信しないので、飛びながらの戦術支援には使えないが、SeeYou等のソフトで実況中継をすればメディア向けのアピールにも使える。

 参加者から多数の質問があり、大変関心を呼んだようです。
 日本でも携帯電話会社に提携を申し入れて実現できるか?!

機体の安全と定期点検
ハングの事故は、機体がまともな状態かそうでないか、まともな状態ではパイロットに問題があるかないか、という分類をすることができる。まともな状態での事故は、機体とパイロットの技量が釣り合わない(ミスマッチ)ことによるものが多い。誰も彼もがキングポストレスに乗る必要はなく、キングポスト付きの機体でも十分に楽しめるのだが、などうしても良く飛ぶ機体に乗りたがる人は多い。イタリアの「フェラーリ文化」は何としても打破しなければならないし、これを変えていくのも我々の使命。リラックスのタンデムを作っているのも。日本市場向けにオービターのXSサイズを作ったのも、その一環。

機体がまともな状態でない場合の事故。
ハングは壊れない道具だと思いがちだが、航空機だということを忘れてはならない。
海辺のエリアの人は毎年、そうでない人も2年に1度はオーバーホールをして、部品は壊れる前に交換すること。定期交換の時期はマニュアルを読むか、ディーラーに問い合せて確認すること。

 未然に防げる事故は防ぎましょう。私もハングでこれ以上人が死んだりケガしたりしてほしくありません。

正しいチューニング
基本的にはメーカー出荷時に最適に合わせてあるので、専門家以外はいじらないこと。
CG合わせが基本で、センタリング時に押したり引いたりしないで回せるスピードに合わせる。
CGは、重い人は前に、軽い人は後ろにするのが基本
理由は、重い方が翼がしなり、迎角が上がるから。

 これ、けっこう逆で覚えている人が多いと思います。
 その後、ねじり下げや下反角の調整法について、突っ込んだ質疑応答がありました。

ダイブスティックは、フルVGにした時に翼とギリギリ接するくらいに調整して出荷している。
これを下げても無意味なばかりでなく、翼とダイブスティックの間に隙間があると、乱流に入ってネガティブな(翼上面からの気流)が当たった時にダイブスティックの効きが一瞬遅れるため、タンブルの可能性が高まる。

 タンブルは一瞬で起こるので、間違った調整は命取り。
 クリスチャンも昔、キングポストレスの初期の時代に下げすぎて、世界選手権でタンブルしているので、同じ轍を踏んでほしくないという思いがこもっていました。

成功しているスクール
世界的にハング人口は減っているようだが、イタリアでは微増している。
それは、北部のあるスクールが毎年20~30人卒業させているから。
景色の良い観光地で、レストランやプールがあるので、飛ぶ人の家族や友人も楽しむことができる。
練習場がランディング場を兼ねているので、練習生とパイロットの交流もある。
講習は普通の斜面講習だが、機体を担ぎ上げるのではなく、次の番の練習生が背中にロープを付け、斜面の上に固定した滑車を通して、駆け下りることで機体を上げることができる。


印象的なフライト
飛ぶことの素晴らしさを一般の人に伝えるには、自分が感動したフライトの話をするのが良いと思う。
 前回龍門でも話した大鷲の話の他、
 家に帰った話
 アメリカでのクロスカントリーの話

家に帰った話。
地元のエリアで一人でクロカンをしていた頃。
オーストリアのある街まで行きたいといつも思っていた。
ある日、とうとうそこまで行くことができた。
130km飛ぶのに5時間くらいかかったが、最高の気分。
そこで母に電話し、「今日は回収はいらないよ。こっちで泊まっていく。」
そして、ランディングした場所でハーネスをかぶって、星空を見ながら寝た。
翌朝、ヒッチハイクで知り合いのパイロットの家まで行き、近くのエリアのテイクオフまで送ってもらった。
そして、そこから飛び、自宅まで飛んで帰った(!)。


アメリカでのクロスカントリーの話。
2002年の世界選手権でアメリカのシェランに行った時。
大会前に、ローカルのクロスカントリー大会があったので参加した。
アメリカ・カナダの無人の野を飛ぶのは子供の頃からの夢で、とにかくワクワクした。
ある日、280kmを飛び、農家の近くに降りた。
挨拶に行き事情を説明すると、メシ食べていきな、となり、ごちそうになった。
シェランまで送ってあげるよと言ってくれたが、仲間が来るので言うと、では寝室を貸すから休んでいきな、と言われた。
翌朝、まだ夜の明けぬうち、回収車が来てくれた。
一家を起こさないように、そっと置き手紙をして出てきた。

大会後も1週間休暇を取っていたので、車で出かけて挨拶に行った。
無事に帰れたこと、世界選手権で優勝したことを告げると、たいそう喜んでくれた。


・・・・・
スケールの大きさに違いはあっても、ハングで飛んでいれば誰しもこういう感動的な出会いをしているのではないでしょうか。
空を飛ぶって素晴らしい、楽しい、そういう思いで機体を作っている人なんだな、と深く感じた3時間のセミナーでした。
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Posted on 14:37:12 «Edit»
2010
03/24
Wed
Category:Hang Glider

Japan National Championships in Mt. Itajiki - Day3 

南西強風、午後にはかなり強まる可能性もある、という予報。
タスクコミッティーも悩みましたが、板敷~難台山を2往復して那珂川まで北上する59kmタスクをセット。

出てみると、板敷周辺は900以上まで上がるものの、スタート待ちの難台山付近は500m程度で打ち止め、ごく一部の人は900m以上でウェーブ状のリフトに当たり、落ちずに動けたようだが。。。
あまりの人口密度に気持ちが負けてランディング。

トノヤン一人がゴール。お見事です。


そして夕方からパーティー。
石岡市長も登場!
ダンスあり、恒例のフォルクローレの演奏あり
party2

女子代表チームに、クリスチャンも寄付をくれました。未来の代表も交えて記念撮影
party1

クリスチャンを質問ぜめにする若者達
party3

楽しいパーティーでした。
スタッフの皆さん、ありがとうございます。
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Posted on 23:34:11 «Edit»
2010
03/19
Fri
Category:Hang Glider

Japan National Championships in Itajiki - Day 2 

タスク決定への道のり:

昨夜の雨は局地的なものだったので、北方向には乾いた領域もある。
気温減率はおそらく大会中最も良い日であるという予報。
明日は強風、明後日は前線通過。大きいタスクをやるなら今日しかない。

北西方面よりは、まっすぐ北方向、那珂川沿いの方が良いという予報。
しかし黒羽直行では距離が不足。

ではどこに振るか?
加波・燕でスタートすると、たどりつけない選手が必ず出る。
 →タスク前半から振り落とすのは避けたい。

笠間付近の気温の上昇が早い(アメダス実況値)
 →飯田ダムが良さそう。
 →平地が煮えてくるまで、山沿いで時間稼ぎができる。

飯田ダムから北上すると、七会村の丘陵地帯を通ることになり、降ろせる場所がない。
 →富谷山に振ってから北上。

以上を考慮し、タスク決定。
板敷→飯田ダム→富谷山→黒羽ゴール、85km
結果、31人がゴール!



・・・・・
私のことは聞かないでください・・・
スタートまでが順調だったので、調子に乗って低く走りすぎましたorz
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Posted on 21:20:33 «Edit»
2010
03/18
Thu
Category:Hang Glider

Japan National Championships in Mt. Itajiki - Day1 

朝、本部で受付をすませると、O沢オヤビンに呼ばれる。
「タスクコミッティーやってくれ」
「???俺なんかに務まりますか?」
「O田やシゲトと一緒だ。イケイケになりすぎないよう、庶民の視点でタスクを考えてくれ」
・・・・・

気象条件がイマイチの中、初日なのでゴールが多めになるよう、タスクを考案。
板さんの読みを聞いて、3人であーでもないこーでもないと考え、

板敷→足尾テイクオフ→雨引→大道橋→関城ゴールの44kmを設定。


最初の難関、板敷脱出。
ここでかなりの選手が降りてしまい、リフライト。
なんだか申し訳ない気分になるが、こちらも必死。
かなり手こずり、ほぼ最後発で足尾に渡り、もう時間も何も気にせずスタート。
雨引まで一緒だったリキさんと、ほんの少しのコース取りの差で大きく高度に差を付けられ、それでもひょうたん島で上げようと平地に出るが、スカ。その先の工場もスカ。その先で、ドットコムが渋いのにかまっている。ちょっと付き合うが上がらないので先に行くと、ジリ貧でランディング。ドットコム(実はフーミン)はそこで上げきり、本日唯一のゴール。
悔しさ倍増だ。

条件は後半になってかなり好転したものの、最終レグの南風が予想以上に強く、多くの選手がゴール手前数キロで降りてしまった。タスクを考えるのは本当に難しい。

そして、タスクコミッティーをしていると、自分の準備がどうしてもおろそかになる。特に精神面で。
タスクコミッティーとセーフティーコミッティーは、セットアップ場所やテイクオフ順に優先権を与えられるべきだと思います。世界選手権では必ずそうなっているし。
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Posted on 23:35:46 «Edit»
2010
03/17
Wed
Category:Hang Glider

Flying together with Christian - Mt. Ashio 

いよいよ我らの足尾にクリスチャン登場!
昼過ぎまで曇っていましたが、真っ先にアキが出て上げ始めると、皆次々テイクオフ。
クリスチャンは渋い中うまく上げて、筑波山を回り込むように低く攻めていました。
私はとてもついて行けず、雲のラインに沿って北西方向へ。
ゴールデンレイクスで300mを切りアウトランディングを覚悟しましたが、何とか粘り上げて加波山へ帰還。
ここで2000m上げ、筑波山まで行って東ランディング。
3時間たっぷり飛べて、明日からの日本選手権に向けて良い練習になりました。
しかし、最後の最後で取られて傾いてしまい、アップライトを折ってしまったorz
南東風なのにファイナルアプローチが南に寄りすぎ、土手のかぶりを食らったようだ。
油断するなという戒めと受け止めます。
0317log
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Posted on 20:48:41 «Edit»
2010
03/15
Mon
Category:Hang Glider

Ryumon Monthly Meeting, March 2010 

クリスチャンと飛びたい!
龍門月例会は34人もエントリーして大盛況!
ryumon

しかし、朝から東風が強め。予報も渋い。

タスクブリーフィング。51キロタスクが組まれる。
taskbriefing


結局、クリスチャンもぶっとぶ渋さで、ミニマムを取れる選手もほとんど出ず、本当に残念ながら不成立となりました。

閉会式。O鋸さん、Oガナイズありがとうございました。
ランディング場で、次々降りてくる機体を呆然と眺めている寂しそうな背中が印象的でした。
天気だけはどうしようもありません。
closing ceremony


夕方、トノヤンもオービター12をテスト。
orbiter12
ランディング上空でグルングルン振り回して、「この手の小さい機体はダイブからの回復が遅れがちだが、この機体は全然そんなことがない。えぇ出来や」。絶賛でした。
tb: (0)    com: (2)
 
こんにちわ。
大鋸ナイザーです。

この前は龍門までお越しいただきありがとうございました。

天気はどうしようもないとはいえ、どうしても集まってもらった人に申し訳ないなぁという気分になりますね。大会を主催するとみんな同じ気持ちなのかな。また機会がありましたら龍門におこしください。
  by OGA
 Re: タイトルなし
OGAナイザーさんコメントありがとうございます。
今まで龍門で飛んだことがなかったのですが、今年もう3回も訪問してしまいました。
いつも温かく迎えてもらえるので、居心地が良くて。

月例会の主催、毎度お疲れ様です。
おかげさまで、みんなと一緒に飛べて、早くエリアに慣れることができましたし、良い刺激を受けました。多分同世代のOGAナイザーさんが良い仕事をしているのを見るのも、励みになります。また遊びに行きますのでよろしくお願いします。
  by kitano masahiro
Posted on 22:27:58 «Edit»
2010
03/14
Sun
Category:Hang Glider

Christian Seminar in Ryumon 

土曜日は夕方から龍門でセミナー。
その前に、クリスチャンの希望で京都観光。
清水寺は彼の目にどう映ったのだろうか。
kiyomizu

渋滞につかまり、セミナーにはちょっと遅刻。
皆さんお待たせしました。


ハングを始めたきっかけ:
父が飛んでいたので、4歳の頃からエリアについて行ってた。
17歳の時、自分も飛び始める。

競技を始めたきっかけ:
飛び始めて3~4年ほどしてクロスカントリーフライトを始めたが、周囲にはクロスカントリーをする人が2~3人しかいなかった。一人でクロスカントリーに出て、あまり飛べずに降りてしまった場合、その日の条件がそんなものだったのか、自分が失敗したのかがわからない。
大会では、同じタスクを多数の選手が飛ぶので、自分のフライトのどこが良くて、どこで失敗したのかがわかる。そのために大会に出始めた。

競技選手の中には、良いフライトをするのが楽しみという選手と、他人と競争して打ち負かすのが楽しいというタイプがいる。自分は前者。アレックスは後者だと思う。


使う高度の上限と下限を決めること:
速く飛ぶには、サーマルの上昇率が良い高度だけを使うようにすること。
その日の最初のサーマルで、高度ごとの上昇率を覚えておき、低くなりすぎないと同時に、サーマルトップ付近で上昇率が悪くなるようなら上げすぎて時間を浪費しないことも大事。この値は時間の経過によって変化するので、絶えず修正すること(もちろん、長い谷渡りの前には上げきることが必要な場合もある)。

この理論、知ってはいても、ついつい「高度貧乏」で上げすぎてしまうんですよね。


チューニングについて:
一番大事なのは、CGを合わせること。
センタリング時に、自然に上昇率の良い速度になる吊り位置がベスト。ベースバーが前に行き過ぎたり、逆に速過ぎて常に押していないといけないようではダメ。
とられの調整のためにねじり下げやリミッターを調整すると、最適なCG位置が変わることがあるので、調整後は再び吊り位置を調整。

ダイブスティックを下げるとたしかに性能は上がるが、ピッチの挙動がおかしくなる。リフトに入ったのにノーズが下がったり、シンクなのにノーズが下がったり。結局、バープレッシャーから正しい情報が得られなくなるので、トータルの飛行能力は下がると考えていい。メーカー推奨値やDHVの許容範囲はギリギリの値で、これ以上に下げても良いことはない。

機体の安全について:
父が飛んでいた時代のハングは、今から考えると安全な物ではなかった。
現在のハングは、各メーカーの開発努力により、非常に安全になった。
機体が原因で起こる事故というのは、まずあり得ない。

事故の原因は、
1.機体とパイロットのミスマッチ
2.整備不良


イタリアは「フェラーリ文化」で、誰もが最高性能機に乗りたがる風潮がある。
キングポストレス機はそう簡単なものではなく、年数だけ乗っていても不十分で、相応の技量と経験が要求されるし、技量を維持するために定期的に飛んでいなければならない。それなのに、どうしても背伸びして良く飛ぶ機体に乗りたがる。これは事故の元。
実際には、乗りこなせない機体に乗っても、最適な操縦と速度管理ができないので、性能を引き出すことができない。
かえって、自信を持って乗りこなせる機体に乗っていた方が、トータルの性能は上がる。
乗り換えは慎重に考えよう。


整備について
定期点検の重要性
を力説していました。
ハングの定期点検制度があるのはドイツ・オーストリア・スイスぐらいで、イタリアにも制度はないので、気にしない人は壊して初めて整備を依頼してくる。修理依頼があってセールを脱がせてみると、パイプがとんでもないへこみ方をしたりしている。

ハングも航空機なので、部品は定期的に交換しなければならない。部品は「壊れる前に交換」するのが鉄則
10年間、全く整備しなくても、飛ぶには飛ぶことはできるが、それはバクチにすぎない。
リーディングエッジのパイプがしなるたびに、継ぎ目がこすれ、アルミの表面の保護膜がだんだんと削れてくる。膜がある限界を超えて摩耗すると、一気に腐食が進み、パイプの破断につながる。

海辺のエリアで飛んでいる場合、潮風や砂が入るので、特にこれが顕著になる。


部品には、メーカー推奨の交換時期があり、マニュアルに書いてあるので、よく読んでほしい。
たとえば、コンペ機に使われている被覆なしのレーシングワイヤーは、50時間ごとの交換を推奨している。
メーカーでは徹底的なテストを繰り返してこうした数字を出しているので、きちんと守ってください。


キングポストレス機で注意してほしいのは、ベースバーを地面についた場合
重いクロスバーの重量がキールに一気にかかるので、キールがへこんでしまうことがある。
(心当たりのある人は、センタージッパーを開けてキール上面をさわってみてください)
何度か繰り返すと、思いがけず簡単にキールが折れてしまう。


ノーズクラッシュも要注意。
パイプが継ぎ目にめり込んでしまった例を見たことがある。
本人は「軽くノーズをついただけ」なんて言ってることが多い。


機体の開発について:
高性能機だけでなく、初級・中級機の開発にも力を入れている。
昨年バーズアイビューからリクエストがあって開発した、オービターの12サイズもその一つ。
現在作っているのは、シングル機リラックスのタンデム機。DHV試験を通しているところ。
同時に、同じサイズだが軽量のパイプとセールを使った講習専用機も作っている。
ハングの入門者がパラよりも少ない理由の一つに「速いので難しい」ということがあると考え、体験や講習で使える、低速で浮く機体を作っている。


ハング人口を増やすために:
コンペティションは楽しいが、誰もが皆、世界チャンピオンを目指さなくてもいい。
サッカーをやる人は沢山いるが、全員がワールドカップを目指しているわけではないように。
ハングにも色々な楽しみ方があっていい。

飛んでいない人に、ハングの魅力をどう伝えるか。
以前経験した素晴らしいフライト。
バッサノで飛んでいた時に、巨大なワシと遭遇した時の感動。
ドロミテの美しい岩山を、ふもとから見るのではなく、その上を自由に飛び回れるということ。
クロスカントリーをして、知らない土地の上を何十キロも飛び続け、知らない土地に降りて、様々な出会いをすること。
ハングで飛んでいなければ出会うことのない感動。これをより多くの人に伝えたくて、ハングの仕事をしている。

・・・・
クリスチャン氏とは毎年のように世界選手権で顔を合わせていますが、単にハングが上手いだけではなく、こんなに豊かな感性を持った人だったとは知りませんでした。同行していても、常に周囲に気を遣い、謙虚で優しい、本当の紳士だと感じます。セミナーでは、飛ぶことの原点を改めて思い出すことができ、通訳しながらも胸が熱くなりました。素晴らしい機会を作ってくださったバーズアイビューのヒロシさん・ミキコさんと、会場を設定してくださったトノエアーのトノヤン・みちよさん、悪天候にもかかわらず集まってくださった皆さん、ありがとうございました。
tb: (0)    com: (1)
 
詳細報告ありがとう。
行けなかった者を代表して、感謝。
  by mohri
Posted on 07:06:43 «Edit»
2010
03/13
Sat
Category:Hang Glider

Flying together with Christian 

3月12日(金)

南風予報なので多度でフライト。有休取って駆けつけた人々もあり、大賑わい。
ワダっちは新機にご満悦。
wada

軽量パイロットに朗報、オービター12も登場。軽量パイロットの二機目グライダーとしてお勧め。
orbiter

まっさきに出たウメダさんは軽々と上げていったものの、だんだんと高層雲が張って厳しそうな展開...
しかし、クリスチャンと前後してコンペティター組が出ると、まとまらないサーマルながら上がる、上がる。サーマルトップは1000mほど。山脈沿いに北上し、四キロ先の石津テイクオフを超えてさらに10キロほど動いていました。
私は少し出遅れ、石津で裏からのかぶりに翻弄され、いい加減参ってきたところでクリスチャン登場!いきなり元気になり一緒に走ってみる。意外にゆっくり、機体の調子を確かめながら飛んでいる模様(日本滞在中はワダっちの機体を使用)。私でもついて行ける。多度に戻って一緒にサーマリング。幸せだあ~。上げきったところで私は木曽三川公園まで行って揖斐川河川敷の石津ランディングへ。大きな川の上を飛ぶのは初めてで興奮する。気持ちいい~ハング最高~♪
hiroshi
ishidu landing field

クリスチャンは多度に降り、まずは肩ならしとして楽しめたようです。

そして、本日土曜日、午後7時から龍門にてクリスチャンセミナー開催です。皆さん来て下さいね。コンペティターとしてだけでなく、イカロというメーカーで機体を開発し、作っている立場からも、興味深い話が聞けそうです。
tb: (0)    com: (0)
Posted on 17:12:09 «Edit»
2010
03/11
Thu
Category:Hang Glider

Christian Ciech arrived in Japan! 

イカロのデザイナーでリジッドの世界チャンピオン、クリスチャン・チエク氏が来日しました。29日まで各地でプロモーションを行ないます。私は全行程同行して通訳して回りますので気軽に声をかけて下さい。詳しい日程はバーズアイビューのホームページで。まずは土曜日、龍門でセミナーがあります。天気があやしいのですが、世界のトップパイロットのいい話を聞くチャンスです。皆さん集まって下さいね。
クリスチャン氏は日本ではそれほど知られていませんが、リジッドで二回世界チャンピオンになり、フレキシブルでも昨年の世界選手権で中盤まで首位を走っていた実力者です。また、以前FLYAIR誌で連載していたMeetingsという記事でフリーフライトでの課題の作り方や安全なランディングについて詳しく解説していたように、競技だけでなくフリーフライトでも一家言ある人のようです。
tb: (0)    com: (0)
Posted on 00:01:40 «Edit»
2010
03/07
Sun
Category:Hang Glider

Instructor's certification test 

念願のハングインストラクター検定を、O田君と一緒に受験。
検定員は、もちろん我らの板さん。

予報がはずれ、朝から降るはずの雨が昼過ぎまで降らない幸運に恵まれ、まずは実技試験。
「講習生に見せるための模範演技」で、講習場の斜面を何本も飛ぶ。
グラハン、直線飛行、旋回飛行、手放しテイクオフ、空中走行、、、

同時進行で、講習実技の一環として講習生にメガホン指導。

午後は講習実技と学科試験。
選択問題12問のうち、2問ずつを講習生に選んでもらい、解説。
「失速とはどのような現象か。飛行にどのような影響を及ぼすか」
「エマグラムの利用について解説せよ」
「地面効果とは何か」
「テイクオフの注意点と、予想される危険性」

講習生にわかるように、具体例を交えて解説するので、なかなか大変。
O田君と2問ずつ解答、互いに補足説明を加え、さらに板さんの詳しい解説。
勉強になるなぁ。

仕上げに学科試験。
けっこう難しかったが、合格点に到達。

・・・
結果、2人とも合格!
板さん、ありがとうございました。
試験に付き合ってくれた講習生のみんなもありがとう。


また一歩、目標の実現に近付いた!
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